なないろってこんなところ

知的障害児の母たちが、我が子が20歳の節目を迎えた時にそれまで沢山の方々に支援・励ましをしていただいてきた恩返しがしたいという思いから、2012年埼玉県上尾市で立ち上げたサークルです。

ずっと支え合ってきた母たち数人と就学前にお世話になっていた療育支援の先生方、そして後からこの活動に共感し参加してくださった母や福祉従事者の方など8人で運営しています。

20年間の子育て経験や福祉のボランティア活動などを活かし「後輩ママさんたちの支えになりたい。」となないろトーク(相談会)や講師を招いての講演会などを手探りで始めました。

そんな中で私たちがずっと引っかかっている事、我が子にどうしたら性教育が出来るのか、もう随分前から思春期と言われる年齢になっているけれど誰も教えてくれないし学ぶ場も無い。

悶々とした気持ちを抱え続けていたある日スタッフの一人が性教育と言うワードが入っている福祉セミナーのチラシを持って来ました。それが人間と性教育研究協議会(性教協)の障害児・者サークルとの出会いでした。そこで出会った先生方のご協力を得て、当時の私たちが求めていた「性教育を含めた広い意味での自立」を目的とした中学生以上の当事者対象のこころとからだの学習講座〜ステキな大人になるための会〜が実現しました。お隣の部屋では母たちのために障害児教育の先生をお呼びして講演会や座談会などを開催する事も出来ました。今では母たちの部門には未就学児や小学生を持つ母たちも参加しています。

また2018年から学校を卒業した当事者たちのため、余暇活動・あそびの会~ひとつ~を開始し、社会人として家族とお仕事以外の居場所を作り、色々な体験を通して充実した時間を過ごしています。

単発で小さいお子さんのママさんの座談会やホールを借りてチョット大きめな講演会なども企画実施しています。個人的なご相談も随時受け付けています。

障害児を育てていた私たちにとって仲間や協力者はとても強い絆で結ばれておりいつも助け合って沢山の山を乗り越えて来ました。これから障害児育てが始まるママさんたち(もちろんパパさんやおじいちゃんおばあちゃんたちも)の小さな力になりたい、一緒に歩いていきたいとの想いで【なないろ】の活動を続けていきます。

最後に【なないろ】の活動にご協力ご支援をいただいている障害児・者サークルの先生方、障害児教育の現役の先生方、福祉従事者の方々,参加者の皆様、素敵なイラストを提供してくださったchi-zさんに感謝の気持ちを送ります。

     specialthanks

なないろ代表     
戸井永 真紀